新聞社 (河内 孝)その2
その1:新聞社 (河内 孝) - 明日=今日×(反省+前向き)+努力
新聞社 破綻したビジネスモデル
元毎日新聞常務取締役からの新聞業界への提言。
- 作者: 河内孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 新書
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本書の後半ではインターネットとの関連・融合に焦点を当てています。
現在、最新のニュース・興味のあるニュースについてはインターネットで手に入れるスタイルが定着していますが、新聞のメリットとは何でしょうか。我々読者の側もそれについて本気で考える必要がありそうですね。
一番のメリットは、毎朝・毎夕の時事ニュースが配られてくる。という点。
私は最近読書習慣がついてきましたが、新聞を読む習慣はそれ以上にあります。体調が悪いとか酔って帰ってきたという時以外は新聞に目を通します。前述したように"日経新聞"を読んでいますが、読み始めたのは約1年半前です。為替や株などの情報や企業経営状況などの情報については以前より詳しくなったと思いますし、自分で驚くのはそういう内容の情報にそれまでまったく興味がなかったということ。社会への入り口というか、自分の考えに及ばないこと。それを知らせてくれるのが新聞のような気がします。
インターネットも活用している方だと思いますが、不精な性格故か紙媒体で玄関まで配達されるという点も正直ありがたいですね。朝起きてすぐに"今日のニュースは?"といって、パソコンに向かったり検索したりする気にはなりません。
著者は、新聞(紙)やインターネットといった媒体の問題ではなく、情報の種類や質の争いになるべきといっています。オーマイニュースで話題になった市民記者の存在、そして国内に多数ある地方新聞と記者という存在。確かに私も出身地方のニュースが全国紙に取り上げられていると興味深く読むことが多いですね。
遠く離れた地の情報を知りたい時や今まさに起こっている出来事を知りたい時はインターネットが便利ですから、媒体毎に扱う内容を棲み分けていくようになるかも知れません。そのようなときに"紙(今は)"で"定期的に届く"という事に向いている内容とはどのような事でしょうか?